大阪在住のシェリーオーナーの方から詳細なレポートを送っていだきましたので掲載いたします。
所有されているシェリーギターは、
SY-D45、SY-M20Sで、どちらもオリジナルカスタムモデルです。
●大阪在住 I氏より
この度、シェリーギターをオーダーさせて頂いたきっかけは、「子供と同じ年のギターが欲しい。」というところからのスタートでした。
どうせ製作するなら、「こだわりたい。これから世代が変わってもずっと使ってもらえるギターを。欲を言えば、ストロークでもフィンガーピッキングでも対応できるものを。」
と思い、たどり着いたのが「シェリーギター」でした。
決め手となったのは、音、デザイン、材料から始まり、弾きやすさ、ピッチの正確さ。
特にネックシェイプには驚きました。
三角ネックで、握ってみると実際のネック幅よりも細身に感じられ、手が吸い付くような不思議な感覚。
また、実際に工場見学をさせて頂いた時に、ルシアーの方々の技術力の高さに加え、ギターへの愛情が垣間見えたのと、それぞれのギターの個性を生かしながら楽器として完成させている「ヒューマニズム」に感銘を受けました。
SY-M20S SP 2010年10月完成
SY-M20Sをベースにカスタマイズしました。
サイド、バックはローズウッド単板、鼈甲柄ピックガード、ゴールドペグ、秋の夕焼けをイメージしてフィニッシュカラーをオーダーしました。
シェリーの由来らしいアバロンのバインディングがとても美しいギターです。
完成約3年後、低音が格段に良く鳴り、胴鳴りが気持ち良くて最高のバランスです。
ピックアップの付いたエレアコですが、生ギターの音が十分に発揮出来ますし、
ラインの通した音は言わなくても問題ないでしょう。
SY-D45 SP 2013年12月完成
バック材をハカランダ2ピース、フィニッシュをナチュラルに。
ナット幅を44.5mmオーダーしました。
音はまだ若くて少し堅いですが、ハカランダらしく、パンチがあってブライト。粒立ちが良くて音域のレンジが広いです。
ボディがDタイプとあって音量は豊富、特に高音のサスティーンは素晴らしいです。
これから弾き込んでいくと、音が変化していくであろうと思われる余裕のポテンシャルを感じ、これからがとても楽しみです。
いずれのギターも、完成後、笛吹利明氏のサウンドチェック、サインの下、手元に届く、他にはない価値のあるギターだと思います。
また、多くの方々に少しでもシェリーギターの魅力と素晴らしさを実際に触れて知って頂ければと思います。
最後に、ギターを製作するにあたり、笛吹利明氏、井上楽器社長、井上泰治氏、ならびにK.ヤイリギターの皆様のご協力、ご好意に感謝申し上げます。 |